緊急シンポジウム レポート

21 12月

日時:12月8日(木)18時30分~21時

場所:沖縄県立博物館・美術館 講堂

参加人数:123人

「沖縄少年会館を再生し、子ども支援の施設に活用する」

緊急アピール

 復帰40年を目前に控え、沖縄の子どもたちの養育環境は恵まれているでしょうか。

全国一低い所得、全国一高い失業率・離婚率のなか、共働きや一人親世帯が多い沖縄では、子どもたちがひどい状況におかれています。他府県にはあたりまえに存在する支援施設やサービスが不足しているため、子どもの貧困や格差が広がり、社会全体に大きな影響を及ぼしています。しかし、この子どもたちの問題は常に米軍基地問題等の陰に隠れ、これまで解決されてきませんでした。

50年前、この問題に正面から取り組んだのが、「沖縄子どもを守る会」を結成し、会長を務めた屋良朝苗氏たちでした。最近発見された「沖縄少年会館建設趣意書」には、米軍施設下の沖縄の青少年対策を憂慮し、観念的でない取り組みが必要だと説き、具体的な行動へと動き出した様子が記されています。全国行脚を行い、小学生から当時の皇太子ご夫妻まで、多くの人びとが趣意書に賛同し多額の寄附が県内外から集まり、沖縄少年会館が建設されました。

そして、45年間、多くの子どもたちや地域の人びとに夢や希望を与えたこの建物は、老朽化と公用車の駐車場にすることを理由に、取り壊しが決定しました。年明けには解体工事に着手する予定です。活用方策を充分に検討し議論を尽くすことなく、大急ぎで解体する正当な理由はあるのでしょうか。

わたしたちは安全かつ有効に活用する方策を持っています。今こそ、屋良さんたち「沖縄子どもを守る会」の精神を受け継いだ子ども支援ネットワークの設立を目指します。そして、沖縄の子ども支援のシンボル施設として再生させ、子どもの貧困と格差の改善のための施設として役立てたいと考えています。

50年前に寄附をしていただいた全国の皆さんや県民への呼びかけと、沖縄少年会館の再生への具体的行動を起こすよう、ここに緊急アピールを行います。

2011年12月8日

沖縄子ども研究会

沖縄子どもを守る女性ネットワーク

沖縄少年会館を保存・活用させる会

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■参加者の感想

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昨日はとても深い、心の痛む内容でした。
一人一人が何をしなければいけないか行動を起こさなければならないか問われる
シンポジウムでした。基調講演は示唆が深く、日頃の煩雑さに消されていたものがくっきりと形になって、迫ってきました。『沖縄の子供達の貧困』は、まさに行政の貧困であること、そして、私たち一人ひとりの無関心さがそれを招いたことを改めて認識いたしました。
戦後65年、沖縄の大半のエネルギーは基地問題に費やされ、議会の討論の70%から80%は基地問題に占められ、沖縄の発展、経済・教育・農業・産業・特に沖縄を担う子供達の未来がなおざりにされてきました。そのつけが回ってきたことを認識いたしました。基地の被害は、まさに、沖縄の未来を語る時間を失った事ではないかと悲しんでいます。戦後は終わったといいますが、子供達の貧困の視点から、沖縄の戦後はまだまだ続いていることを痛感しました。
少年会館が44年、南風原中央公民館が33年。簡単に壊わす短絡思考の行政の怖さに震撼し、構築の薄さに驚愕します。でも一方では、大宜味村役場のように88年もの間、村民に愛され、使われ、来年建物の米寿を祝うとのこと。
沖縄少年会館が『子供の居場所』のシンボルとして、沖縄の子供達に夢と、希望と、愛をはぐくむ拠点として、再生され、この運動が行政の姿勢を変え、思考を変え、核となる・・昨日の緊急シンポジウムは、力強くマグマの胎動を、うねりを感じさせる凄いシンポジウムでした。
必ず、この運動は勝ちます。必ず成功します。
一セントの募金活動、民意で実現したこの建物の熱い思いは、うすっぺらな行政を排斥します。もし、同意を得ることが出来なければ、リノベーションの費用も、時間はかかると思いますが、募金活動をして、捻出すればいいのではないでしょうか。

T K
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皆さん、昨日はシンポジウムお疲れ様でした!
下の子が時々声を出すので、全部を聴くことが出来なかったですが、
そのかわり、外で少年会館の建設に関わった大城百合子さんというおばあちゃまとお話しすることができました。
大城さんは帰りがけに受付で「子どもを守る会で建設に関わった、多分唯一の生き証人だとおもうのだけど」と声を掛けていらっしゃいました。屋良朝苗さんや、池原早苗さんと一緒に事務や募金集めや運営やったとのこと。新聞で「子どもを守る会」という言葉を見ていらっしゃったようです。
始めはシンポジウムの内容から「不登校や非行少年のための会ですか?今の世代の方が新しく考えていらっしゃるなら私は古い人間ですから・・・」と疑問をなげかけていらっしゃいましたが、これまでの経緯を説明して、建物はまだ使えるし、取り壊しの前に、少年会館の保存と活用方法をなんとかできないか、それもかつての理念をうけついで、今のいろんな年代のいろんな課題を抱えた子ども達のために、各団体が連携して頑張っているところだということを話すと、ご理解いただけたようで、「それなら良かった。あんなに募金を集めるのが大変だったものをまた壊して、そして新しく建てるのは大変ですから。」とおっしゃっていました。
人前で何かしゃべったりするのはいやなので、建設や運営に関わる資料は全部久茂地公民館長の田畑さんにお渡ししてるとのこと、また、一柳さんもインタビューなさってるとのことなので、大城さんのお話は、機会があれば一柳さんからぜひみなさんもうかがってみてください。
熱のこもったお話がかわされていた会場、そして、会場の外でもこういうドラマがありました。

U Y
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貴重なお話ありがとうございました。
シンポジウム後予定があり、ご挨拶できなかったのでメールいたしました。
少年会館の問題だけでなく、沖縄が抱える課題についても知ることが出来ました。シンポジウムで特に福村さんの久茂地小学校とパーキングを示した図は非常に興味深い内容でした。久茂地小学校が閉校すると少年会館活性化に必要な地域の子供が更に減少してしまうこと、また、子供達のための素晴らしい施設がある久茂地地区が駐車場だらけで、車の出入りが激しく子供たちにとって歩きにくい場所になっている現状、
どうしてこのようなことになったか背景を調べる事はとても楽しそうで福村さんがおっしゃっていたように、こういう意義のある研究を大学ですべきですね。

パネル・ディスカッションで出ていた「少年会館を中心に子供のためのモデル地区をつくる」という提案は素敵だと思いました。ぜひ実現して欲しいし、実現させたいです。
こういった様々な問題に直面し、建築家として何が出来るか考える時建築以外の分野の知識の引き出しも増やしていると提案の幅が広がりますね。
今回参加して本当によかったです。
そして少年会館は絶対に残すべきです。

M
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いつもありがとうございます。
今日は本当にお疲れ様でした。
非常に素晴らしい内容の緊急シンポでした。
県議会も巻き込んで取り組めないかとも、いろいろ聞いていて考えていました。
他会派とまた緊急にも話し合ってみます。
とにかく時間がないので、戦略と運動を広げて全県的な問題として那覇市へ圧力かけましょう。

T

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私自身は 子どもの貧困について 多少のことは知っているつもりでしたが 山内優子氏(元沖縄県中央児童相談所長)の話しで聞いた実態は衝撃的でした。山内氏の講演内容を地元紙などにも取り上げて貰い広く知らせるべきではないかと。
そして改めて米軍支配・基地が諸悪の根源であること その撤去を痛感しました。
昼の仕事が少なく離婚率の高い沖縄で 子どもを残して 夜働きに出ざるを得ないお母さん。寂しさで夜行性になってしまう子供達。その子供達の育児・保護が行政的に 空白なっている実態は 戦後の貧しい時期だけでなく 豊かなはずの現在でも変わらない。
一方で 福村さんの言われていた どこかおかしい。 空港からのトンネル道に一千億超 また年間数十人しか入学しない大学院大学への数百億円の支出など 箱物への巨額資金の投入。
沖縄が未だ「米軍の直接支配下」にあったとき  「沖縄子どもを守る会」の 屋良朝苗先生らは 教師として 沖縄の青少年の非行問題増加(山内優子氏の講演でリアルに示された)に心を痛め その対策の具体化として沖縄少年会館の設立をめざし 県内では1セント募金運動など またヤマトの人たちにも呼びかけ浄財(税金ではなく)を集めて建設にこぎ着けたのです。
沖縄少年会館は 歴史的貴重建築物としてだけでなく 青少年健全育成対策のシンボルとしても重要な意味を持っているのです。沖縄少年会館の保存及び活用により 沖縄の子どもを守る活動の拠点とする意味でも 取り壊しを中止させ 補修費用の募金運動が広がることを期待し 微力ながら参加したいと考えています。

T T

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置き忘れていたわけでは無いと思いますが、雑に衝動的に動く社会全体のなかで「沖縄の子供達の問題」への意識の集中が欠けていたのでしょうか。それでも、沖縄少年会館建物保存運動のなかで、歴史を含めて、またこどものおかれている問題にまで議論が深くなされていることに共感しています。この反応力はきっと事態を動かすと思います。それには、出来るだけオープンな運動体をお薦めします。
駐車場のマップは一人ひとりの便利を求めがいいえない社会力となって久茂地を襲う「つなみ」暴力のように思えます。小学校も少年会館にも「じしんとつなみ」が迫っているのでしょうか。これには「竜の知恵と力の工夫」をもって救う。比喩ですが自然災害も社会的災害も私達自身の問題なのですね。皆様の働きが重なります。

H2O おばた

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